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  • 執筆者の写真JSBN

【導入学校様からの声】宝仙学園高校の馳川先生よりメッセージをいただきました!

去る2022年12月16日(金)、東京都にある宝仙学園高等学校の高校1年生239名を対象として実施した出張キャリア教育プログラムに関して、担当の馳川先生よりメッセージを頂きました。


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 一昨日、プロジェクトリーダー・メンバーの生徒たちと振り返りを行いました。私も生徒たちの満ち足りた表情を思い返して温かい気持ちでいっぱいです。JSBNの真坂さんをはじめ、スタッフのみなさん、ゲストのみなさんに心から感謝しています。


 リーダー生徒の

「準備の段階から本番直前までは、面倒なことも大変なことも本当にたくさんあったが、本番が始まってみんなの様子を見ているうちに、これは成功しているのかな、という実感が出てきて、それは今まで味わったことのない感覚だった。今は苦しかった感覚はもう忘れていて、喜びしか残っていない」

という言葉が、今回のプログラムに関わった生徒の達成感を物語っていると思います。


 準備期間1か月の突貫工事ではありましたが、プロジェクトメンバーに手を挙げてくれた生徒たちには、0(ゼロ)の状態からすべて任せることにしました。決まっていたのは、

・12月16日に3コマ分の時間があること、

・JSBNの皆さんといっしょに高校1年生全員が学校でプロジェクトに参加すること、

だけです。「ゼロ→イチ」の苦労を味わう生徒と、苦戦するリーダーたちを友人として何とか支えられないかと思う生徒、その様子を肌で感じながら当日参加する生徒、このプログラムへの関わり方はそれぞれなのですが、特にリーダーたちは、この短い期間に頼もしく成長し、生徒によっては人生観が変わったのではないか、と思うほどの充実感があったように思います。参加した生徒の多くがリーダーの健闘をたたえ、それを受け取ったリーダーたちも皆の声に感謝する、という温かい循環も生まれていました。


 当日の様子を見ても、アンケートの結果を見ても、生徒主体のイベントとして大成功だったと言うことができるのは、関わった大人のみなさんが生徒を信じて待ってくださったことによるものだと思っています。プロジェクトメンバーが運営方法に困ったときに、運営のみなさんから選択肢を与えていただいた場面もありましたが、その方法を選ぶのか、別の方法を考えるのかを生徒たちに委ねてくださって、最後まで生徒たちに寄り添い、励まし、運営してくださいました。


 また、今回の当日のイベントが生徒のニーズに応えたものであると実感できた点としては、

「学校では、大人が決めた講演者の話を一方的に聴かせてもらう機会は結構ある。今回は、自分で話を聴きたいと思ってアンケートでリクエストした大人と少人数で対話ができた。自分自身について考える時間も持てた。とても有意義だった。」

という生徒の声が複数聞かれたことが挙げられます。生徒たちは多様な大人と関わり、一方通行ではない対話を求めていることがよく分かりました。今回は、平日の昼間にもかかわらず多くのゲストの方々に生徒と関わっていただき、生徒は、話を聴きたい社会人・大学生を選ばせていただく機会を得ました。「自分で選んだ人の話を聴く」ということで、プログラムに向かう姿勢が自ずと前向きになったと思います。


 振り返りの会で、スタッフの方から生徒リーダーに「面倒だな、大変だな、と思ったときに投げ出しちゃおうかなって思ったことはなかったの?」という質問があったのですが、彼は「うーん」としばらく教室の天井に目をやった後、他のリーダーと顔を見合わせて「それはなかったよね?」。相槌を求められたリーダーも「そういう人は誰もいなかったよね」。


 コミットすると決めたことは、最後までやり抜く。仲間といっしょに困難な問題も自分事として引き受けていく力も着実に育っていると感じました。また、生徒たちはJSBNのみなさんとやりたい次のことも考え始めました。生徒たちの「人生の借り物協創」に引き続きお力添えのほどよろしくお願いいたします。

         

2023年1月9日

宝仙学園中学・高等学校

探究科主任 高校1年 担任 馳川 祐子 教諭












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