洗足学園中学高等学校様では、高校2年生全学年230名が対象。JSBNが企画運営した第一回目を踏まえ、第二回目は生徒13名の運営メンバーが企画を主導し、『自分の可能性を探る』をテーマに開催しました。
【生徒運営メンバー作成のフライヤー】


①事前課題
「自分」を中心に据えた「マインドマップ」を作成。自分自身を見つめ直し、イベント中にゲストやクラスメイトに聞きたい問いの準備をしました。
②オープニング(5分)
生徒が司会進行。イベントの目的やゴール、当日の流れを説明しました。
③アイスブレイク(15分)
生徒10名対ゲスト1-2名、事前課題のマインドマップを発表し、グループメンバーの現状を共有しました。
③ゲストトーク(10分×2)
ひとグループ生徒10名、2名のゲストより「私はどのように幸せな夢を探しているのか」をテーマに、これまでどのような選択、変遷を重ね、現在の夢や価値観にたどり着き、これからどのような行動をしようと考えているのかという話を聞きました。
④グループディスカッション(60分)
生徒10名対ゲスト1-2名、マインドマップやゲストトークの内容を踏まえ、グループで対話を深める過程で、自分に対しての気づきだけでなく、グループメンバー全員への気づきをメモに書き留め、終了後に交換しました。
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⑤クラス全体での学びの共有(15分)
グループからクラスに戻り、運営生徒司会のもと、各グループの代表者が、個々人の気づきや感想を発表しました。
⑥事後課題:自由作文の提出
グループメンバーからのフィードバックや、イベントを通して得た新しい自分の可能性、未来像、今後どんなアクションを起こすかについて作文を書いていただきました。
提供コンテンツ例:洗足学園中学高等学校様の事例2(生徒企画運営)
導入学校様からの声(オンラインで実施)
【洗足学園中学高等学校】
高2A 石井 萌
今回のイベントで友達からの自分はどう写っているのか、を書いてもらった紙にグループ全員から「話が上手」と書いてありました。自分の中で話をするということは「好き」なだけであって「得意」だと思ったことはなかったのですべての紙に書かれていたのは驚きました。高2になって進路のことを考える機会が増えても周りはどんどん自分の将来像を見つけていくのに、具体的に自分が将来何をやりたいのかわからないでいることに焦りさえも感じていましたがただ漠然と「自分の好きなことをしたい」という思いだけはありました。その自分の好きなことが具体的にどこにあるんだろうと模索していましたが意外にもすぐ近くの、しかも他者からみたら「上手」に見えるものとして存在していました。
進路委員としてイベントの企画や運営にも携わってきましたが12月に学年全員の前で進路委員を代表して話をする機会がありました。言葉にするのが難しい自己肯定感や自己分析、視野を広げるという言葉を進路委員内では何度もミーティングを重ねていたので解釈は統一されていましたが、それをまっさらな状態のみんなに伝えるということは本当に難しいことでした。どうにかして進路委員とJSBNの方で時間をかけて考えてきたイベントに込めた思いを伝えたい、だけどごちゃごちゃ話してもわかりにくくなる、という思いでどこに妥協点を置いたら良いのだろうと考えていました。さらに「学習」という枠を超えて「純粋にイベ ントを楽しんでほしい」という進路委員の思いもどうしても伝えたい、とも思っていました。オンライン会議でJSBNの方にアドバイスをいただき、なんとか完成させた原稿とスラ イドで当日話をしました。その後「すごく抽象的な話をよくスライドにまとめたよね!」と友達から声をかけられました。私にとってはほとんど初めて人の前に立って話をするという場面でしたがこれは「まぁ上手くいったんだな」と自分でも思えるものでした。
また、JSBNさんと共同でイベントの企画をしていく過程は初めてのことだらけでとても刺激的でした。普段の学校生活ではあまり触れない、ミーティングの司会のポイントやチーム タスク管理の方法だけでなく、「そもそもイベントの企画ってなに?」ということから教えていただいたと思います。また、JSBNの方からいただくフィードバックにはいつも自分たちでは気が付かなかった新しい発見が含まれていたり、自分に自信が持てるような言葉が添えられていたり、進路委員全員の支えになっていました。本当にありがとうございました。
今回のイベントを通じて進路委員としてたくさんの経験をして、さらに自分が知らなかった新しい自分の発見もありました。これはまさに私達進路委員がイベントを通じてみんなに経験してほしいと思っていたものです。運営側でしたが参加者でもあった私にも自分たちで考えたことがイベントを通じて反映されていると実感できました。どうか、この経験や思いが自分だけでなく他の人にも通じていたら嬉しいです。
高2進路委員会顧問 岸本 真弓
5月のオンライン授業の後、「次回はJSBNさんと自分たちとで進路のイベントを作っていこう」ということで進路委員会を立ち上げました。進路委員13名は、5月のイベントの感 想を共有するところから話し合いを始めました。「学校では聞けないような良い話が聞け た」「でも、せっかくだからもっと多くの人の話が聞けたらもっと良かった」「オンライン開催で自己紹介に時間が取られてしまったのがもったいなかった」「ゲストの方とも生徒同士でも、もっとじっくり話し合う時間が欲しかった」「ゲストの方はキラキラしていて、進路をどうするか決まっていない自分は引け目を感じてしまった。そういう人は他にもいるかも」等々、様々な感想をもとに、どんなイベントを作りたいのかを模索していきました。
新型コロナウイルス感染症対策により特別活動も制限される中、朝早く集まったりICTを活用したりして話し合いを進めていきましたが、例年の積み重ねがある学校行事と異なり、ほとんどゼロからイベントを企画していくのは生徒たちも初めて。行き詰まったり迷走したりすることも多々ありました。JSBN運営メンバーの皆様は、そんな生徒たちを常に温かく肯定し、新しい考え方や方法を示しつつも、生徒の自主性を尊重して企画を進めてくださいました。半年近くもの間、大変な労力を費やしてくださったことに心より感謝申し上げます。
当初はゲストの皆様にご来校頂くことを予定していましたが、緊急事態宣言の下、オンラインでの実施となりました。当日はネットワークトラブルもありましたが、ゲストの皆様のご協力を得て各グループ臨機応変に対応し、充実したイベントとなりました。ゲストトークで輝いて見える大人にも迷いや失敗があることを知り、生徒は肩の力を抜いて参加できたようです。また、ゲストの方や友人と対等に語り合う中で、生徒それぞれが自分について、生き方について、新たな発見をすることができました。お忙しい中、20名を超えるゲストの皆様にご参加いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。