3月29日に、田村哲夫様をお招きして５回目となるラウンドテーブルカンファレンスを開催致しましたことをご報告させて頂きます。
ラウンドテーブルカンファレンスとは、「各界の一流社会人をお招きし、講演や双方向コミュニケーションを通して学びを得る」イベントです。
今回ゲストとしてお越しいただいた田村哲夫様は、日本の学校教育界の第一人者として多方面でご活躍されていらっしゃる方です。 田村様の講演は、初めは日本における女性の活躍の現状と可能性のお話から始まり、日本の教育の課題と歴史、文化、宗教的な背景との関係性、非認知能力を高める教育の必要性など、非常に内容の濃いものでした。
そのような中でも終始メッセージとして伝わってきたのが、「自分の人生は自分で決めること」「その上で、自己認識を持つこと」でした。 これは田村様の教育方針である「自調自考」にも深く関係します。
どんなに完全な人生であっても、人に決められたものだと、後悔が生じてしまう。あの時こうすればよかったと考え、他人を責めてしまう。人に誘導してもらい、人に責任をなすりつけることは簡単だけれども、そこには何も解決が生まれない。自分で決断することによって、人はより活き活きと幸せに生きられる。 このようなお言葉が、心に刺さりました。
参加者がくすっと笑ってしまうようなユーモアあふれる発言、そして参加者からの質問一つ一つに丁寧にお答えいただくだけでなく、さらに深く考える余地を与えるコミュニケーションの取り方なども、大変勉強になりました。
質疑応答や感想共有では、参加者の方々から、多くのレベルの高い意見が投げかけられました。同じ内容の講演でも、違うバックグラウンドや価値観を持つ人々が集まるとその分だけ色々な解釈の仕方があり、それ故より深くて広い学びを得られたと感じております。
田村様、参加者の皆様、運営一同が一丸となって作り上げた、とても素晴らしい会でした。
田村様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました！